食品番号とは:成分表の「食品ごとの背番号」
食品番号とは、文部科学省が公表する「日本食品標準成分表」で、収載されている食品1つ1つに割り振られた5桁の識別コードのことです。最新の2020年版(八訂)には2,478食品が収載されており、 すべての食品がこの番号で一意に特定できます。
例えば「アマランサス 玄穀」の食品番号は 01001。成分表の最初に登場する食品です。 論文・給食管理ソフト・栄養計算アプリなど、栄養データを扱うあらゆる場面でこの番号が共通言語として使われています。
5桁の構造:先頭2桁が「食品群」、下3桁が「群内番号」
食品番号は次の2つのパートに分解できます。
01001
先頭2桁 = 食品群(01〜18)/下3桁 = 食品群内の番号
実際のデータで確認してみましょう。
※ 下3桁は原則として五十音順に近い並びですが、追補・改訂で食品が追加されるため、欠番や枝番的な並びも存在します。
同じ食材でも「状態」が違えば番号も違う
食品番号は「食材」ではなく「食品の状態」単位で振られています。同じ米・同じほうれんそうでも、 生か調理済みかで別の番号になり、成分値も大きく変わります。
🍚 こめ(うるち米)
01083 水稲穀粒 精白米(炊く前の米)と01088 水稲めし 精白米(炊いたごはん)は別の食品。 水分量が変わるため、100gあたりの成分値はまったく異なります。
🥬 ほうれんそう
06267 葉 通年平均 生と06268 葉 通年平均 ゆでは別番号。 ゆでると水溶性ビタミンが流出するため、調理後の値を知りたいときは「ゆで」の番号を参照します。
栄養計算をするときは「食べる直前の状態」に近い食品番号を選ぶのが基本です。
18食品群の一覧
先頭2桁が示す食品群は次の18種類です。各食品群のページから収載食品を一覧できます。
「八訂(2020年版)」とは?——七訂からの主な変更点
日本食品標準成分表は1950年の初版以来、改訂を重ねてきました。現在の最新版は「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」で、2015年版(七訂)から次のような大きな変更がありました。
🔥 エネルギー計算方法の変更
FAO/INFOODSが推奨する組成成分ベースの計算に変更。アミノ酸組成によるたんぱく質、脂肪酸のトリアシルグリセロール当量、利用可能炭水化物などの値にエネルギー換算係数を乗じて算出するようになり、多くの食品でエネルギー値が七訂より変化しました。
📊 組成成分表の本編統合
それまで別冊だったアミノ酸成分表・脂肪酸成分表・炭水化物成分表が体系的に整理され、本表と一体的に利用する構成になりました。
🍱 「調理済み流通食品類」への再編
旧「調理加工食品類」(18群)が「調理済み流通食品類」に名称変更・再編され、冷凍食品や惣菜など流通する調理済み食品のデータが充実しました。
エネルギー計算方法が変わったため、七訂と八訂のカロリー値を単純に比較することはできません。 古い資料やアプリのデータと数値が食い違う場合、参照している版の違いが原因であることが多くあります。
当サイトでの調べ方:食品番号がそのままURLになる
栄養DBでは、日本食品標準成分表2020年版(八訂)の全2,478食品を食品番号付きで収載しています。調べ方は2通りです。
食品名で検索する
トップページの検索窓に「ほうれんそう」「精白米」などの食品名を入力すると、該当する食品が食品番号とともに一覧表示されます。
URLに食品番号を直接指定する
各食品ページのURLは /foods/食品番号 の形式です。 例えば /foods/01088 を開くと「こめ 水稲めし 精白米」の全54栄養素データに直接アクセスできます。 成分表の食品番号が分かっていれば、検索を経由せずにブックマークや共有ができます。
まとめ:食品番号の読み方
- ✓食品番号は日本食品標準成分表の全2,478食品に振られた5桁の識別コード
- ✓先頭2桁が食品群(01穀類〜18調理済み流通食品類)、下3桁が群内の番号
- ✓同じ食材でも「生」「ゆで」「めし」など状態が違えば別番号・別成分値
- ✓現在の最新版は2020年版(八訂)。エネルギー計算方法が七訂から変更されており、版をまたいだカロリー比較はできない
- ✓当サイトでは /foods/食品番号 のURLで各食品のデータに直接アクセスできる
参考資料
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)について(説明資料)」