肌の主成分「コラーゲン」を守る栄養素
皮膚の真皮層の約70%を占めるコラーゲンは、肌のハリ・弾力の源です。コラーゲンの合成にはビタミンCが必須の補酵素として働きます。ビタミンCが不足するとコラーゲンが正常に合成されず、肌のハリが失われ傷の治りが悪くなります。
亜鉛は皮膚の代謝・DNA修復・抗酸化酵素SODの構成成分として皮膚細胞の新陳代謝を支えます。ビタミンEは細胞膜を酸化から守るコルーゲン。これらを食事から摂ることが、化粧品の前段階として重要です。
腸内環境と肌の関係
腸と皮膚は「腸皮軸」と呼ばれる密接な関係にあります。腸内環境が乱れると炎症性サイトカインが増加し、肌荒れ・ニキビ・アトピーが悪化しやすくなることが知られています。食物繊維・発酵食品で腸内環境を整えることが美肌の土台です。
ビタミンCは加熱に弱いため生食・低温調理を活用
ビタミンCは水溶性で熱に弱く、茹で加熱で30〜50%が失われます。レモン・パプリカ・ブロッコリーは生食かスープ(茹で汁も一緒に飲む)で効率よく摂りましょう。鉄の吸収を高める効果もあるので、緑黄色野菜と一緒に摂るのが理想的です。
美肌で意識したい栄養素
積極的に摂りたい栄養素
- ビタミンC — コラーゲン合成の必須補酵素。抗酸化作用でメラニン生成も抑える📌 推奨量 成人100mg/日。喫煙者は+35mg追加が目安
- ビタミンE(α-トコフェロール) — 細胞膜の酸化を防ぐ抗酸化ビタミン。ビタミンCと組み合わせると相乗効果📌 目安量 成人男性6.0mg・女性5.0mg/日
- 亜鉛 — 皮膚の新陳代謝・コラーゲン合成酵素の補因子。ニキビ改善にも関与📌 推奨量 成人男性11mg・女性8mg/日
- ビタミンB2 — 脂質代謝の補酵素。皮膚・粘膜の新陳代謝を助け、口内炎・脂性肌を防ぐ📌 推奨量 成人男性1.6mg・女性1.2mg/日
控えめにしたい栄養素・食品
- 食塩相当量 — 塩分過多はむくみ→顔のたるみの原因に📌 成人女性6.5g・男性7.5g/日未満が目標量
美肌におすすめの食材
美肌に役立つ栄養素を含む食材を、日本食品標準成分表のデータとともに紹介します。
| 食材 | 含有量 |
|---|---|
| 赤パプリカ | 170 mg/100g(VC) |
| ブロッコリー(生) | 120 mg/100g(VC) |
| かぼちゃ(西洋かぼちゃ) | 4.9 mg/100g(VE) |
| アーモンド(いり・無塩) | 29.4 mg/100g(VE) |
| しろさけ(生) | — |
| かき(まがき・生) | 14.0 mg/100g(Zn) |
控えめにしたい食品
| 食品 | 注意点 |
|---|---|
| 砂糖・甘いお菓子 | 糖化(AGEs生成)はコラーゲンを劣化させ肌のハリを損なう |
| 揚げ物・酸化した油 | 酸化した油は活性酸素を増やし肌の老化を促進する |
| アルコール | ビタミンB群・亜鉛の消費を促進し肌の新陳代謝を低下させる |
栄養素別・含有量の多い食品(実データ)
栄養DBに収録された全2,478食品から、美肌で意識したい栄養素を多く含む食品の上位を表示しています。
ビタミンCが多い食品
ランキング全体を見る- 1. アセロラ 酸味種 生1700mg
- 2. 青汁 ケール1100mg
- 3. パセリ 乾820mg
- 4. アセロラ 甘味種 生800mg
- 5. 緑茶 せん茶 茶260mg
- 6. グァバ 赤肉種 生220mg
ビタミンE(α-トコフェロール)が多い食品
ランキング全体を見る亜鉛が多い食品
ランキング全体を見る- 1. かき くん製油漬缶詰25mg
- 2. かき 養殖 水煮18mg
- 3. こむぎ その他 小麦はいが16mg
- 4. 牡蠣(養殖・生)14mg
- 5. かつお 加工品 塩辛12mg
- 6. かき 養殖 フライ12mg
おすすめレシピ案
ビタミンCたっぷりブロッコリー&鮭のレモン蒸し
ビタミンC・アスタキサンチン・たんぱく質をまとめて摂れる美肌レシピ
材料
- ・鮭(しろさけ)1切れ(80g)
- ・ブロッコリー150g
- ・レモン1/2個
- ・塩こしょう少々
- ・オリーブオイル小さじ1
作り方
- 1. 鮭とブロッコリーを耐熱容器に並べる
- 2. レモン汁・塩こしょう・オリーブオイルをかける
- 3. ラップをして電子レンジ600Wで4分加熱
栄養メモ: ビタミンC約120mg(1日推奨量以上)、たんぱく質約23g、アスタキサンチン含む
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参考資料
・日本食品標準成分表2020年版(八訂)文部科学省
・日本人の食事摂取基準2020年版(厚生労働省)
・Pullar JM et al. The Roles of Vitamin C in Skin Health. Nutrients. 2017.